アナフィラキシーショック・救急処置対応
新型コロナウイルス感染の第3波が、ようやく広島でも落ち着いてきました。
そして、新型コロナウイルスワクチン接種がこれから開始されます。
このワクチンの有効率は95%と言われており、インフルエンザワクチンの有効率
50-60%と比べても高く、今後の感染予防に少し光が見えてきた印象です。
ただ長期的な効果・副作用・変異株に対する有効性など、はっきりしていない部分もあり、
接種を受けるかどうか、最終的には各自の判断に委ねられることとなります。
(今月のくるしま内科新聞は新型コロナウイルスについてです。来院時にご参照下さい)
ニュース等でも報道されておりますが、新型コロナワクチンによるアレルギー反応、
なかでも全身性のアレルギー反応、突然呼吸循環器系の危機的状態となるアナフィラキシーショック
が懸念されております。
アナフィラキシーショックは、従来のワクチンで100万人に1人、
ペニシリン(抗生剤)で5000人に1人、新型コロナワクチンで10-20万人に1人
とされており、突出して多いというわけではありませんが、接種を行う際は、万が一に備え
体制を整えておく必要があります。
当院でも新型コロナワクチンを行う予定であり、アナフィラキシーショック・院内急変時
(心肺停止等)の救急処置対応を院内マニュアル含め準備し、心肺蘇生の練習も行いました。
スタッフ全員で意識を統一し、1秒も無駄にしないよう迅速に処置・対応したいと思います。